自己破産しても会社をクビにならないのか?

 何らかの理由で借金をしたり、負債ができることは誰にでもあり得ることです。最初はきちんと返済する予定が事情により難しくなることもあるかもしれません。また、知人や家族の連帯保証人になり、借金をかぶってしまうというケースも考えられます。幾ら返済を頑張っても返せる見込みがないとなると自己破産などの債務整理をすることになるでしょう。では、自己破産をすると会社をクビになるのでしょうか。

 人それぞれ置かれている状況は違いますが、通常は大丈夫と思っても良いでしょう。自己破産をすると官報に名前と住所が記載されます。これは自己破産したことが公になることを意味しますが、一般人は官報をチェックしないので、官報に載ったからと言ってバレる可能性はまずありません。もちろん、可能性はゼロではありませんが、限りなく低いと思って良いでしょう。

 ただ債務整理の際、いろいろな書類が必要となります。これは会社にばれずにそろえることが可能ですが、気をつけるのは退職金見込額証明書です。これは役所ではなく、勤めている会社からもらわないといけません。会社にこの退職金見込額証明書を請求すると、何に必要なのか不審がられることもあります。債務整理に必要な書類だと会社の事務担当者が知っているなら、債務整理をすることがバレてしまうかもしれません。あるいは、退職金の額が知りたいということは会社を辞める気かもしれないと疑われる可能性もあります。

 会社から借金をしているなど、会社内において問題行動がある場合は解雇の可能性もないとは言えませんが、単に自己破産しただけでクビになる可能性は少ないです。ですが、それでもバレないにこしたことはありません。債務整理を考えているなら、法律の専門家である弁護士に相談下さい。弁護士に相談し、アドバイスを受けながら手続をしていくことをおすすめします。

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