学生でも条件によっては自己破産が可能です

 自己破産は何らかの理由で債務が返済できなくなっていまい、将来に渡っても債務返済ができないと判断されるときに適用される債務整理の方法の一つです。一般的には自己破産をする人は社会人が多いですが、学生でも自己破産をすることが可能となっています。

 自己破産をするには、まずは裁判所に必要書類を添付して自己破産の申し立てをします。そして裁判所の免責許可が降りて初めて債務が免責されることになります。つまり自己破産の恩恵は裁判所が認めてくれない限りは受けられないことになります。裁判所から認められた自己破産は債務をすべて免除してもらえるので、債務を一切返済する必要がなくなるという強力な債務整理の手段です。学生であっても、借金を作った理由が生活費や病気などの治療費というような場合には、自己破産の申し立てをすれば裁判所は認めてくれることが多いのですが、学生の場合の自己破産の申し立てをする理由が生活費や病気での借金ではなく、キャンブルなどに代表されるような浪費であることが少なくないため、免責が認められないケースもあります。

 債務が返済できなくなった理由が浪費の場合は免責不許可事由に当たります。しかし、免責不許可事由に当たったとしても、免責が認められることがあります。それが、裁判所の裁量免責とよばれるものです。裁量免責が認められるのにはいろいろなケースがありますので、裁量免責が認められるかどうかは素人が事前にはなかなか判断しにくいです。裁量免責が認められるかどうかは裁判官の裁量によって決められるからです。

 学生でも自己破産が認められる可能性はありますが、裁判所からの免責が下りなかった場合は任意整理などを検討する必要があります。自己破産をするにしても、任意整理をするにしても自分で手続をすることも可能ですが、法律の専門家に相談して依頼するほうがいろいろな手続がスムーズに進むことが圧倒的に多くなります。自己破産や任意整理を検討しているならば専門家である弁護士にご相談ください。

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