自己破産を避けるための家計簿
自己破産をしてしまう人には、家計の管理能力に何らか問題があるケースがあります。もちろん、前触れもなく大きな病気にかかるなど、どうしようもない不可抗力で(つまり家計の管理能力とは別の問題のために)自己破産してしまう人もいますが、家計をうまく管理出来なくて破産が必要な状態になる方も多いのです。では、そういう人が家計をうまく管理できる方法はあるのでしょうか。
効率よく家計を管理するために必要なのが、家計簿です。家計簿をつけることで、いかに無駄遣いがあるか、無理な収支状況か分かるので、その家計のどこに問題があるか把握することができます。例えば、家賃は収入の3分の1までが相場と言われていますので、月収が20万円の人が10万円の家賃を払っていたら払い過ぎということになりますし、他にも食費や通信費が過大だったら、それらの物をカットすることで、家計管理が容易になります。
保険料や教育費などの費用も、家計簿をつけることで、それだけのお金を払うのが本当に適正なのか、それとも減らすべきなのか判断しやすくなります。自己破産の手続では裁判所に家計収支表の提出が必要であることを考えると、借金を抱えている人は、将来の自己破産を見据えて、あるいは今のうちに家計を改善するために家計簿をつけておくといいでしょう。
ちなみに、今は家計簿アプリなんてものもありますので、いちいちノートに家計簿をつける必要はありません。スマホ、ノート、パソコン、好きな所に家計簿をつけるとよいでしょう。
ですが、どれだけ上手く家計簿をつけて家計を管理していっても、今ある借金が過大だと、家計を立て直すことは難しいので、今何百万もの借金を返済中の方は、まず生活を立て直すために自己破産など債務整理を検討するのもよいでしょう。ベテランの弁護士に任せれば、自己破産手続の負担もかなり軽減されます。借金を抱えているならまずは弁護士に頼ってみることをお勧めします。