会社名が変わって請求先が分からない
払いすぎたお金を取り戻す、これは当然の権利です。ですが、お金を払いすぎた会社に過払金の返還請求しようとする段階で、会社名が変更されていて、どこに請求したらいいのかわからなくなるというケースがあります。こういう場合、どうすればいいのでしょうか。そういう場合は、過払金の支払い義務を受け継いだ新会社、あるいは別会社に対して過払金の返還請求をすることになります。
例えば、三洋信販という金融業者は、今はもうありませんが、その債権と債務をプロミス(SMBCコンシューマーファイナンス株式会社)が受け継いでいますので、プロミスに過払金の返還請求をすることになります。
同様に、ユニマットという会社も、今はもうありませんが、CFJという会社がその債権と債務を受け継いでいます。ですので、CFJに対して過払金返還請求をすることになります。
ではその会社に過払金返還請求をしてみようと思った方、ちょっと待ってください。会社が吸収合併されたり、その他なんらかの理由で債務が別会社に移動してしまった場合、これを取り返すことは面倒です。もし、お金を借りた時の会社が今も残っているなら、そのままそこに請求すればいいのですが、一度会社がなくなってしまった場合、相手側が抵抗したり、ごまかしたりして、十分な額の過払金が返ってこない場合があります。そのような会社に法の素人が交渉するのは、無謀そのものです。200万円返してもらう権利があるのに、50万円しか返ってこないということになるかもしれません。
ではどうするか、法の専門家に解決してもらうのが一番いいです。幸い日本には、過払金返還交渉に長けた弁護士がたくさんいますので、力を借りるのがいいでしょう。そうすれば、きっと弁護士がベストな解決策を提示してくれるでしょう。